ルクセンブルク市内観光

 ルクセンブルク市内を観光できるのは今日1日。もっとも、出発前にバリ友のちょろりーから「ルクセンブルクは何もないから、わざわざ行かなくてもいいんじゃない?」と言われてたので、1日あれば充分だろう、という計画だったのだが。それでも張り切って6時半には起きて、昨夜食事をしたホテルのレストランで朝食。

ホテルのレストラン(昨日の夕食を食べたレストラン)で朝食
ミューズリーがあった!

 天気もいいので、まずはホテルの裏手にある公園をお散歩。外は思いの外肌寒い。半袖では涼しかったので上着を取りに一度ホテルに戻ってから今度は旧市街地の憲法広場を目指して歩く。憲法広場には第一次世界大戦の戦没者慰霊塔が建っている。これはナチスドイツによって破壊されてしまったため、第二次世界大戦後に再建されたものだそうだ。この広場は渓谷に突き出る形になっているのでここからの眺めも美しい。特にペトリュス渓谷に架かるアーチ方の橋、アドルフ橋がよく見える。
 
 この広場からはペトリュス・エクスプレスというミニトレインが走っていて、街の主な見どころをまわっているらしい。まずはこれに乗って旧市街をぐるっと1周してこようと思ったのだが、私の他にはお客さんの姿がない。係員が「2人以上集まらないと動かないんです」と言うので仕方なく諦めて歩いてまわることにした。

ホテルのすぐ裏手にある公園 観光案内所のある自治宮殿
ダルム広場 憲法広場
憲法広場から見たアドルフ橋 対岸に見えるのはなんだろう??
ペトリュス・エクスプレスというミニトレイン
EUR8.0で街の見どころをまわってくれますが、私が行った時には他に誰もいなくて、「最低2人集まらないと動かないんです」と断られてしまいました

 まずは憲法広場の目の前にあるノートルダム大聖堂へ。17世紀の初めに建立されたこの教会は後期ゴシック様式だが、ルネッサンス様式の影響も受けている。20世紀になって拡張されたため、二箇所の入り口があり、私は聖母マリアを奉ってある憲法広場側の入り口から中に入った。美しいステンドグラスに彩られたこの祭壇の前で先代大公とベルギー王女の結婚式が行われたのだそうだ。

ノートルダム大聖堂
先代大公とベルギー王女の結婚式がここで行われたんだそうです
ノートルダム大聖堂のノートルダム通り側の出入り口

 大公宮の前を通り過ぎ、次に向かったのはルクセンブルク市内最古の教会、聖ミッシェル教会。改修を繰り返したためにロマネスク、ゴシック、バロックの建築様式が混在している。聖ミッシェル教会から外に出ると、雨が降り出していた。空を見るとこのまま降り続くというような感じではなさそう。教会の前でしばらく雨宿りしているとまもなく雨はあがったので、ボックの砲台へ向かうことにした。

ギョーム2世広場 大公宮
ガイドツアーでのみ内部が見学できます ルクセンブルクの旧市街の街並み
聖ミッシェル教会 ルクセンブルク
市内で最古の教会です

 963年にアルデンヌ伯ジークフリードが、ボックフェルゼンと呼ばれるこの岩壁に城塞を築いたのがはじまりだというこの要塞。迷路のように入り組んだ地下要塞は18世紀にオーストリアの兵士によって造られたのだそうだ。要塞を見学した後はグルントと呼ばれるアルゼット川沿いの低地へおりてみた。現在は女子刑務所になっているというサン・ジャン教会の脇を通り、エレベーターで旧市街地に戻った。

ボックの砲台から見下ろしたグルント(低地)
聖ジャン教会 ボックの砲台の内部
3つの塔の門 3つのどんぐりと呼ばれるチュンゲン要塞 ボックと旧市街を結ぶ橋
グルントからのエレベーター乗り場

 ちょうどお昼時だったのでアルム広場前にある「カフェ・ド・パリ」というお店でランチ。メニューはフランス語とドイツ語のみでさっぱりわからないので、英語が話せるスタッフを呼んでどんな料理なのかを説明してもらった。そして注文したのは、日替わりランチのハムとチーズを鶏肉で巻いたものにマッシュルームのクリームソースを添えた料理。これがまた美味。デザートのアップルパイまでしっかり食べてしまった。

昼食は「カフェ・ド・パリ」で
まずはビール(EUR2.0・約288円) 生ハムとメロン
ハムとチーズを鶏肉で巻いたものにマッシュルームのクリームソースを添えた料理です
デザートのアップルパイ コースでEUR17.7(約2552円) コーヒーはEUR2.0(約288円)

 今日は月曜日なので国立歴史・美術博物館は休館日。…となるともうだいたいの見どころはまわってしまったことになる。ここまでハードスケジュールが続いていたこともあるので、あとは買い物だけして、ホテルでゆっくりすることにした。まずは王室御用達の「オーバーワイス」でチョコレートを買った。次に「ビレロイ&ボッホ」を覗いてみたが、持って帰る自信がなかったので買い物は断念。まだ時刻は15時前だったがホテルに戻った。

「オーバーワイス」でトリュフを買い
ました
ルクセンブルクの国産陶器のお店「ビレロイ&
ボッホ」

 19時過ぎに夕食のために外出。「メゾン・デ・ブラッスール」というルクセンブルク料理のお店に行ってみた。リースリングとシュークルット(肉やソーセージをボイルしたものの盛り合わせ)を注文したが、あまりのボリュームに半分も食べれなかったのが残念。

夕食は「メゾン・デ・ブラッスール」で
リースリング(EUR2.5・約361円) シュークルット(EUR18.1・約2610円)
お肉とソーセージをボイルしたものです すごいボリュームで半分も食べれなかった… 何気にこのじゃがいもがウマイ… エスプレッソ(EUR2.0・約288円)

 さて、明日は今回の旅行の最終目的地であるブリュッセルへの移動日だ。切り取って持参したトーマスクックの時刻表でブリュッセル行きの電車の時刻を調べてから就寝。




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