ブリュッセル市内観光
8時半ごろ朝食をとろうとレストランへ。普通朝食のとれるレストランは1階にあることが多いので何も考えずに1階に行ってみると…レストランが閉まっている。…そんな馬鹿な?と思い、1階を歩き回ってみたが他にレストランらしきものはない。仕方ないのでフロントに行ってレストランの場所を尋ねると「改装中なので最上階で営業してます」とのことだった(あとで部屋でホテルディレクトリを見たらちゃんとそう書いてあった)。
ホテルのレストランは最上階にあります 入り口にはこんな看板 エレベーターホール
今日はブリュッセル市内観光。最初に訪れたのはホテルからグランプラス方面に向かう途中にある王宮。ここは夏の間は無料で内部を公開しているとのことで、朝一番で行ってみた。王がベルギー国内にいる時には屋根に国旗が掲げられているとのことだが、今日は国旗は揚がっていない。ゲートが開くのを待って中に入ると、手荷物検査があり、カメラは受付に預けなければいけないとのこと。カメラを預けてからいよいよ王宮内部を見学。王宮内には数々の美術作品が展示されており、まるで美術館のようだ。中でも圧巻だったのは玉虫の羽を用いた装飾がなされた天井とシャンデリア(最初はなんだかわからなかったが、じーっと見ていてようやく正体がわかった)。大理石の正面階段下にあるショップで記念の絵葉書を買って王宮をあとにした。
続いて楽器博物館へ。通りから見た外観は大きくはないのだが、なんとこの中に世界各地の楽器1000点以上が展示されているのだそうだ。入場料を払うとヘッドフォンが手渡され、「楽器の前に立つとその楽器の音が聴けます」とのこと。まずは地階に行ってみると、オルゴールが展示されていた。ヘッドフォンをつけて大きなオルゴールの前に立つと突如、ヘッドフォンから美しい音色が聴こえてきた。なんと、センサー式になっていて、スイッチを押したりすることなく楽器の音が聴けるらしい。お陰で館内の鍵盤楽器、管楽器、弦楽器、打楽器、そしてアジアやアフリカの楽器など、じっくり時間をかけて楽しむことができた。
聖ジャック・シュル・クーダンベール教会 ロワイヤル広場 王宮は夏の間は無料で内部を公開 ただし、撮影は一切禁止です 楽器博物館(入場料はEUR4.0・約577円)中は撮影禁止 受付でヘッドフォンを貸してくれて、楽器の前に立つと音が聴けるようになっています
既に昼を過ぎていたので、ビールを飲みながら昼食をとろう、とビアカフェ「ア・ラ・モール・シュビット」へ行ってみた。ビールは店名にもなっているア・ラ・モール・シュビット(「即死」という意味)、と決めていたので迷わずこれを注文。しかし、料理はオムレツやソーセージなどの軽食しかない。せっかくブリュッセルにいるのにどこでも食べれるようなものでお腹をいっぱいにしてしまうのはもったいない、ということでビールだけいただくことにした。さて、このア・ラ・モール・シュビットなるビールのお味は…まさにその名の通り「即死」。かなり酸味が強く、くせがある。アルコール度数は10%ほどのようだが、やたら酔いが回るのだ。グラス1杯飲み終えると、既にフラフラ、という感じ。できれば別の種類のビールも飲んでみたかったのだが、これ以上飲んだら観光できなくなりそうなので控えることにした。
ギャラリー・サンテュベール 欧州最古のショッピングアーケード ビアカフェ「ア・ラ・モール・シュビット」で休憩 店名と同じ「ア・ラ・モール・シュビット(即死と
いう意味)」のグーズ(EUR3.9・約562円)
その名のとおり、すぐに酔いがまわります!
かなり酸味が強くてくせのある味でした
店を出て、さて、それじゃあ食事はどうしよう? そうだ、ベルギーに来てまだワッフルを食べてないじゃないか!ということで、グランプラス近くにある「タンドワ」に向かった。注文したのはもちろん、ブリュッセル風ワッフル。ホイップクリームをのせてもらい、店内で食べた。…ウマイ〜〜♪ それにしても、これはおやつという量ではない。できれば滞在中に他のお店でも食べてみたいんだけどなぁ…。結局昼ごはんはワッフルだけになってしまった。
昼食がわりに「ダンドワ」のワッフルを ブリュッセル風ワッフルはEUR3.7(約534円)
午後はベルギー王立美術館へ。今日は偶然にも、月に1回の入館料が無料になる日(毎月第1水曜の午後1時以降の入場は無料)。館内は「三脚、フラッシュの使用禁止」との表示。…ということは写真撮影自体は構わないわけね? まずはミュージアムショップで古典部門の日本語ガイドを買い、それを見ながらポイントを絞って絵画を鑑賞することにした。それでも3時間は要しただろうか? できれば現代美術館の方も見たかったのだが、気力が限界。もし時間があったら後日また来ることにして王立美術館をあとにした。
王立美術館 毎月第1水曜の午後1時からは無料で見学できます なんと、今日がその月に1度の日でした! 館内は三脚、フラッシュは禁止(ってことは撮影自体は構わない、ってことよね?) ルーカス・グラナハ父 「アダムとイブ」 ディーリック・バウツ
「皇帝オットー(3世)の裁判・無実の伯爵の処刑」ディーリック・バウツ
「皇帝オットー(3世)の裁判・火の試練」ロヒール・ファン・デル・ウェイデン
「アントワーヌ・ド・ブルゴーニュ」フレマールの画家「受胎告知」 ヒエロニムス・ファン・アーケン
「寄進者のいる礫刑図」ヘラルト・ダーフィット
「ミルク・スープの聖母子」クエンティン・マセイス
「聖なる親族の三連祭壇画・聖アンナの家族」ヤン・ホッサールト
「ヴィーナスとキューピッド」ピーテル・ブリューゲル父
「ベツレヘムの戸籍調査」フランチェスコ・グアルディ
「1763年、サン・マルコ大聖堂で民衆の前に現れる総督モチェニゴ」ペーテル・パウル・ルーベンス
「カルヴァリオへの道行き」アントニー・ヴァン・ダイク
「ジェノヴァの貴婦人と娘」ヤーコブ・ヨルダーンス 「豊饒の寓意」 ジャック・ルイ・ダヴィッド 「マラーの死」 ジェイムズ・アンソール 「腹を立てた仮面」 ジョルジュ・スーラ
「セーヌ川、グランド=ジャット島で」フェルナン・クノッブフ 「愛撫(1896年)」
昨日は広角レンズを持っていなかったためにグランプラスの写真が思うように撮れなかった。そこで、今日は朝から広角レンズを持ち歩いていた。天気もいいし、絶好の撮影日和、と再びグランプラスにやってきた。広場の中央付近に立ち、ぐるりと周りを見渡すと、ずっとここでこうしていたい気分になる。
今日もグランプラスにやってきました 昨日の反省を生かして広角レンズを持参! 市庁舎前 市庁舎の塔
せっかくだから夕食もこの近くで食べていこう、と思ったのだが、それほど空腹は感じない。どうしようかなぁ、と何気なくビール博物館になっているギルドに近付いてみると、…あれ?まだ開いている? ガイドブックには17時まで、と書いてあったのだが。それなら、と中に入り、内部を見学した後、入場料とセットになっているビールをご馳走になってから外に出た。
ビール博物館 17時で終わりだと思っていたらまだ開いていました ラッキー♪ ビール1杯付きでEUR4.0(約577円) 手前のスペースには古い道具が展示されています 奥には現在ビール作りに使われる機械が ライトとスペシャルが選べるのでスペシャルの方にしました
そして、夕食はブラバン公爵の館の地下にあるレストラン「ケルデルク」でとることにした。ほとんどどのガイドブックでも紹介されているだけあって、日本人御用達、という感じ?の店内だが、写真を撮っていたらお店の人が一度下げた空き瓶をわざわざテーブルまで届けてくれたりして、親しみやすい雰囲気だ。しかも料理は写真付きのメニューがあるのでわかりやすい。やはりベルギーならではの料理が食べたかったので、ワーテルゾーイにしてみたが、ちょっと肉が硬くて残念。
夕食は「ケルデルク」で 「シメイ」のブルー(EUR4.0・約577円) 写真を撮ってたら空き瓶を持ってきてくれました(笑) ワーテルゾーイは鶏肉のシチューみたいなもの(EUR15.0・約2163円) 楽器を演奏しながら足を使って人形を操作している動画です。画像をクリックするとスタートします(716KB)
できればライトアップされたグランプラスを見たかったのだが、明日はアントワープまで出かける予定なので、早めに戻って下調べをすることにした。帰りがけにビールを買ってからホテルに戻ると、部屋の窓から綺麗な夕焼けが見えた。明日も晴れそうだ。
つい、ウケ狙いで買ってしまった…(爆) 「クワック」 本当は独特のグラス
で飲むんですが…部屋の窓から見た日没