今日は台南市中心部の観光名所をまわる予定。まずは朝食をとろうと「阿憨鹹粥」へ向かう。ホテルを出て、線路沿いを少し歩いたところにある、台南駅の前站側へ抜ける。後站側より趣がある。そのまま線路沿いの北門路を歩き、台南中山公園の手前で公園南路を直進すればお目当ての「阿憨鹹粥」だ。店内はほぼ全ての席が埋まっていてとても賑わっている。注文は虱目魚肚粥に油條をつけてみた。虱目魚は臭みもなく、トロトロに煮えていておいしい。お腹にも優しいので、これなら小吃の食べ歩きに差し支えなさそうなのも嬉しい。

 
台南駅前站
南国ムード漂う公園南路
「阿憨鹹粥」
手早い作業で虱目魚を捌いています 店内はほぼ満席
壁掛けのメニュー テーブルの上の調味料 虱目魚肚粥(120元・約384円)と油條(10元・約32円)

 食後はまず、 赤崁樓 へ。ここはもともとは当時台湾を統治していたオランダ人が建てた赤レンガの城だった。1661年に鄭成功によってオランダを駆逐し、現在の 赤崁樓と呼ばれるようになったが、清朝の時代には反乱や天災によって崩壊してしまったのだそうだ。残った土台に建てられたのが現在の文昌閣で、学問の神様である魁星爺が祀られている。また、その手前にある海神廟はその11年前に中国伝統の様式で造られた楼閣なのだそうだ。

チケットを買って入場します(50元・約160円) 海神廟
アーチ型の門をくぐると 海神廟の正面に出ます
坪型の門には「平穏無事」という意味があるとのこと
文昌閣 かつての城の遺構 蓮壺書院
「贔屓」という龍の子どもが背負った石碑

 次に、海の守護神であり、万能の女神とされる媽祖を祀った大天后宮へ。ここはもともとは明朝最後の王の邸宅だったのだそうだ。また、ここに祀られている月下老人像(縁結びの神様)は台湾最古のものといわれ、ご利益があるとか。

大天后宮

 大天后宮を出て、永楽市場を通り抜けて神農街へ向かう。定休日のお店ばかりだったので、雰囲気だけを味わってきた。ここはまた明日にでも訪れてみようと思う。

永楽市場 神農街
海安路装置藝術街

 小腹が空いてきたので、「富盛號」で台南名物の碗粿を。初めて食べる碗粿。どんなものなのか想像もつかなかったのだが、お米をすりつぶして蒸し上げたものなのだそうだ。小ぶりのご飯茶碗くらいの大きさなので、食べ歩きにはぴったり。

「富盛號」で台南名物の碗粿を
碗粿(35元・約112円) テーブルの上の大蒜のすりおろしを加えても美味

 孔子廟に向かう途中に「林百貨」の前を通りがかった。買い物をしようかと思ったが、荷物を持って歩き回るのはしんどいので、出直すことにして、店内をぐるりと見るだけにした。

「林百貨」 台湾最古のエレベーター
府中街

 次に向かったのは孔子廟。台湾で最初に建てられた孔子廟で、当時は台湾初の最高学府としての役割も担っていたのだそうだ。敷地の東側が今の学校にあたる「国学」、西側が孔子を祀る「文廟」という構造になっている。

「全臺首學」と書かれた門 科拳の合格を祈願する場所だった文昌閣
禮門 入場料は25元(約80円)です 大成殿 孔子の位牌が祀られ、その上には歴代の皇帝の扁額が掲げられています
祭礼の時や皇帝が孔子廟に来た時などのみ開けられる正門

 小吃食べ歩き第2弾は「福記肉圓」の肉圓。台北の夜市で食べた肉圓とは見た目も味も全然違うのにはびっくり。台北の肉圓は揚げてあり、台南の物は蒸してあるのだそうだ。

「福記肉圓」
肉圓(2個で40元・約128円) プルプルでおいしい!

 まだお腹に余裕があったので「莉莉水果店」の苺のかき氷を食べることにした。結構なボリュームだが、苺のソースとコンデンスミルクに加え、さっぱり味のソースがかかっているのでしっかり完食できた。

「莉莉水果店」 新鮮な果物が山積みにされています 苺のかき氷(60元・約192円)

 本日最後の観光は延平郡王祠。日本人の母を持つ鄭成功とその母らが祀られている。鄭成功は台南をオランダから解放した功績により、今でも英雄として崇められている。そういえば台湾には「成功」という名前のつく通りや施設がたくさんあるが、これは全て鄭成功の名に由来するのだそうだ。

日本統治時代の建物、愛国婦人館 現在はギャラリーになっています 鄭成功の騎馬像
臨水婦人媽廟 婦女の守護神を祀っています 延平郡王祠
鄭成功を支えた文臣や武将など59人の像が安置されています
日本統治時代に建設された旧台南州庁 現在は国立台湾文学館となっています
ホテルに戻る途中のなんだか趣のある建物

 朝からずっと歩き通しだったので、一度ホテルに戻り、休憩してから「林百貨店」でお買い物。その足で「福榮小吃店」で夕食をとることにした。注文したのは意麺に滷鴨蛋と滷魚丸、饂飩湯。オーダーシート方式なので注文は簡単にできた。意麺はカップラーメンのもとになったといわれるだけあって、なんともジャンクな感じの麺。餛飩湯はワンタンがプルプルでおいしい!

ライトアップされた「林百貨」 「福榮小吃店」で夕食
調理場
意麺と饂飩湯 意麺(40元・約128円) 滷鴨蛋(15元・約48円)と滷魚丸(5元・約16円)をトッピング
饂飩湯(35元・約112円)

 最後の〆はたまたまホテルの近くで見つけた仙草のお店「黑工號嫩仙草」の総合焼仙草。残念ながら明日は定休日とのこと。できれば毎日通いたい~~!

総合焼仙草(45元・約144円)




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