再びブリュッセル市内観光

 約2週間に及んだベネルクス旅行の事実上の最終日。観光できるのは今日が最後になる。今までの疲れはたまっていたが、7時頃には起きてレストランで朝食をとった。

朝食

 まず向かったのはホテルの部屋の窓から見えていた最高裁判所(土曜日なので中に入ることはできなかったが)。19世紀後半に造られた、総面積が2万6000平方メートル、部屋数が245、27の大法廷を持つヨーロッパ最大級の裁判所だ。最高裁判所の前のプラエール広場はかつては絞首刑場として使われていたため、絞首刑台の丘と呼ばれていたそうだ。

 プラエール広場を過ぎると、古びた教会が見えてきた。わずかに開いていた扉からパイプオルガンの音が聴こえてきたので、中を覗いてみると、ミサが行われているわけではなさそうだったので、中に入ってみた。すると、中で掃除をしていた男性がちょっとびっくりした表情でこちらを振り向いた。「すみません、オルガンの音が聴こえたので…少し聴いていてもいいですか?」と声をかけると、「どうぞ」と微笑んでくれた。

最高裁判所 なんと部屋数が245もある、ヨーロッパ最大規模の裁判所だそうです かつての絞首刑場、プラエール広場
古い教会がありました パイプオルガンの音に誘われて中に入ってみました

 先ほどの男性にお礼を言って小さな教会をあとにし、次に向かったのはノートルダム・デュ・サブロン教会。15世紀に建てられたゴシック様式の教会で、アントワープの女性が天使のお告げに従ってマリア像を舟でブリュッセルまで運んで射手に捧げた、という伝説があり、以来この地が巡礼地になったのだそうだ。また、この教会はステンドグラスの美しさも有名で、夜には教会全体が灯篭のように見えるのだそうだ。続いて聖ミッシェル大聖堂へ。高さ69mの二つの塔を持つゴシック様式の教会で、1516年のカール5世の戴冠式をはじめ、前国王の結婚式、1999年にはフィリップ皇太子とマチルド皇太子妃の結婚式が行われたことでも知られている。

15世紀に建てられたゴシック様式のノートルダム・デュ・サブロン教会
300年の年月をかけて完成した聖ミッシェル大聖堂
16世紀のステンドグラス この3枚はルネッサンス期の君主たちを描いたもの
ルイ2世夫妻を描いたもの シャルル・カン王夫妻を描いたもの アダムとイブが彫刻された説教壇
正面から見た大聖堂

 次に向かったのはグランプラス。小便小僧の衣装のコレクションが展示されている王の家(市立博物館)へ。しかし、受付で「今は衣装のコレクションは別の会場にあります」とのこと。チケットは市立博物館と共通だとのことだったので、まずは市立博物館を見学(内部は撮影禁止のため画像はありません)することにした。

 小便小僧の衣装コレクションを見に行く前に「マネケン」で昼食。ベルギーのビールが味わえるのもあと1日なので、ラストスパート、とばかりに5種類のビールが味わえるセットを注文してみた。そして食事は…やっぱりチコリのグラタンにはありつけなかった。

「マネケン」で昼食 お店のシンボル、小便小僧の人形
5種類のビールが味わえるセット(EUR8.0・約1154円) ミートボールのトマトソース(EUR12.5・約1803円)

 市立博物館でもらった地図を頼りに、小便小僧の衣装のコレクションが展示されている場所へ向かった。まるで普通のお店のような外観の展示場には、様々な国の民族衣装などを身に纏った小便小僧くんのレプリカがずらりと並んでいた。どれもみな、小便小僧くんの手と体が接する部分には穴が空けられていて、そんなどうでもいいことに妙に感心しながら見てしまった(笑)。また、小便小僧くんをモチーフにした漫画やイラストなども展示されていて、言葉はわからなくても絵を見ているだけで楽しかった。

小便小僧の衣装を展示しています 市立博物館と共通の入場券でEUR3.0(約433円) そして今日の小便小僧くんはこんな衣装
週末なので市がたってました

 次に向かったのはブリューゲル(父)が埋葬されているノートルダム・ド・ラ・シャペル教会。13世紀からの教会で、ブリューゲル(父)はこの教会で結婚式を挙げたが、わずか6年後にこの教会に眠ることとなったのだそうだ。

ブリューゲル(父)が埋葬されているノートルダム・ド・ラ・シャペル教会
ブリューゲル(父)の墓碑

 ひととおり観光を終えたので、あとはお土産の買い物。ベルギーといえばやっぱりチョコレートとビール、ということで、定番中の定番「ゴディバ」でトリュフやコーヒーを、「ノイハウス」でチョコレートを、そして滞在中に何度かビールを買いに行った「ド・ビエール・テンペル」でビールを5本ほど買って、一度ホテルに戻ることにした。

「ゴディバ」で買い物 続いて「ノイハウス」 滞在中何度かお世話になった「ド・ビエール・テンペル」ビールの種類がものすごく豊富です

 荷物を置いてひと休みしてから、今回の旅行中最後となる夕食を食べに出かける。どこへ行こうか迷ったのが、どうしてもチコリのグラタンに未練があったので、最後の望みを託し(大袈裟な…(笑))、まだ行ったことのないお店「ル・シリオ」に行ってみることにした。メニューを見ると残念ながらない。日本で生活していると旬のものはあるとはいえ、たいていのものが1年中出回っていることが多いので、もしかしたら、という思いはあったのだが、こちらでは旬のものはその季節にしか味わえないようだ。でもこうして心残りがあることで、またここに来たいという思いが強くなった。せっかくなのでまだ口にしていないビールと料理を注文し、最後の夕食。ベルギーでの食事はどこで何を食べてもはずれがなく、さすがフランス語圏だな、というのが私の感想。

最後の夕食は「ル・シリオ」で お店の看板猫? シネイ(EUR3.3・約476円)
ウサギの肉を煮込んだもの(EUR10.0・約1442円) アフリガン(EUR3.4・約490円)

 最後の最後はやはりグランプラスにやってきた。ライトアップされた美しい広場を心に焼き付けておこうと、いつまでも広場の中心に立ち尽くしていた。

グランプラスを見納め
ライトアップされたグランプラスの動画です。画像をクリックするとスタートします(1.75MB)




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