初日から音楽三昧!

 今日は王宮礼拝堂でミサが開かれる日。このミサでウイーン少年合唱団の歌声が聴けるのだ! 空席があれば当日の8時15分から並べばチケットが手に入る、との情報なので、気合いを入れて5時半に起床。朝食は6時半からなので、レストランがオープンするのを待ってすばやく朝食を済ませた。

今日は張り切って5時半起床! 6時半には
朝食を
まだまだマイブームは続くミューズリー(笑)


 8時にはホテルを出発し、目の前のウイーン・ミッテ駅の券売機で、Uバーンやトラム等で使える24時間券を買う。Uバーン3号線で一駅めのシュトゥーベントーアで降りて、地上に出て、トラムの1番に乗る。ブルクリンクで下車すれば王宮はすぐだ。小雨模様の中、急ぎ足で王宮礼拝堂へ向かった。

ホテルのすぐ前のウイーン・ミッテ駅で24時間
券を買いました
24時間券は5EUR(約720円) ここからUバーン3号線に乗ります
ここで刻印します 一駅めのシュトゥーベントーアでトラムの1番に
乗り換えます
ガラガラの車内


 礼拝堂前には既に結構な人数の人々が集まってきていた。外でチケットを売っているらしき女性がいたので声をかけてみると、「まず中のチケット売り場へ行ってごらんなさい。もしそこでチケットが手に入らなかったら、もう一度ここに来てください」とのこと。礼拝堂の入り口にあるチケット売り場へ行くと、「予約済み、かつ精算済み」「予約のみ」「予約なし」の張り紙があったので、「予約なし」の張り紙のあるカウンターの前に並んだ。私の前に7〜8人はいるだろうか? こちらの列は全く動いておらず、予約済みのお客さんに次々とチケットが手渡されていく。20分ほど待っても一向に列が動かないので、諦めて先ほどの女性からチケットを買おうか、と心が揺らぎ始めた頃、ふいに「26EUR(約3740円)のチケットが1枚だけ余っています。どなたか買いませんか?」との声。26EURといえばかなりいい席だ。瞬間的に「買います!」と声をあげていた。

 お金を払って無事、チケットを手にすることができた。これでウイーン少年合唱団の天使の歌声を生で聴ける!と思うとゾクゾクしてきた。チケットを見ると「Kaiseroratorium Platz15」というのが私の座席。カイザーオラトリウムって…皇帝の祈祷室? なんだかすごそうな席だ。係員にチケットを見せて席の場所を教えてもらう。案内された場所は2階の、祭壇のほぼ真上に当たる場所の最前列、しかもその中でも一番祭壇よりだった。所狭しと並べられた椅子に行く手を阻まれ、なかなか座席に辿り着けない。すると、前から2列目の席にいた男性が立ち上がって椅子を移動させて誘導してくれた。ああ、やっぱりオーストリアの人って親切だ…。ようやく自分の席に座り、礼拝堂を見回してみる。…すごい! チケットが手に入ったとしても、合唱団のメンバーが立つ位置(3階の後方のオルガンの前)が見える席が取れるとは限らない、と聞いていたのに、この場所ならバッチリ見える。これから始まるミサ、そしてウイーン少年合唱団の演奏のことを想像しただけで涙ぐんでしまいそうだ。

 ミサが始まった。私はクリスチャンではないのでこういう場は初めて。なんとも厳粛な雰囲気に身が引き締まる思いだ。やがて礼拝堂内にシューベルトの「ミサ曲ト長調」が響き渡った。その、言葉では形容し難いあまりの美しい響きに、あふれる涙を止めることができなかった。特にソロの少年の歌声は天使の声以外のなにものでもない。まだ今回の旅は始まったばかりだというのに、「これでもう帰国してしまっても悔いはない」とさえ思った。

 ミサが終わった後には合唱団のメンバーが下に降りてきて、祭壇の前で1曲披露してくれた。その演奏が終わった後は礼拝堂内を見学することができるので、ひととおり見学し、先ほどチケットを売っていたカウンターで記念にウイーン少年合唱団のCDと絵葉書のセット、そして合唱団の制服を着たベアーを買って中庭に出た。既に中庭には合唱団のメンバーが数人出てきていて、写真撮影に応じていた。私も何枚か写真を撮らせてもらって王宮礼拝堂をあとにした。

ブルク門 王宮内のスイス宮の入り口
ミサ終了後にここで今夜のコンサートのチケット
を売っていたので、迷わずゲット!
王宮礼拝堂 毎週日曜日に行われているミサのチケット
朝早くから並んだ甲斐あって、すごくいい席の
切符が手に入りました。実はこのミサでウイー
ン少年合唱団の天使の歌声が聴けるんです!
いよいよ礼拝堂内に入ります
私の席は祭壇のほぼ真上に当たる場所の
最前列でした
左の一番上の部分がウイーン少年合唱団の
メンバーが並ぶ場所です。歌ってる姿が見れ
る席は少ないんですよ!
まもなくミサが始まります
ミサが終わった後は下に降りて礼拝堂を見学 中庭で写真撮影に応じてくれているウイーン
少年合唱団のメンバー
この後、赤いダウンを着た子供は激しく泣き
出し、手をとった少年を困らせてました(笑)


 礼拝堂を出てすぐのところにあるスイス門の前で、チケットを売っている男性がいた。今夜クーアサロンで行われる、ヨハン・シュトラウスの楽曲を中心としたコンサートのチケットだ。クーアサロンならホテルから近いし、とにかく、せっかくウイーンに来たからには音楽にどっぷり浸かっていたかったので迷わずチケット(49EUR・約7050円)を買った。

 せっかくここまで来たので、王宮を見学していくことにした。皇帝の部屋、王宮銀器コレクション、シシィ博物館に入場できるチケットが7.5EUR(約1080円)。シシィ博物館は前回来た時にはなかったものだ(オープンは2004年4月)。皇帝の部屋と王宮銀器コレクションは前回も見たのでシシィ博物館を中心に見ることにした。展示されているのはシシィ(皇帝フランツ・ヨーゼフ1世の妃であるエリーザベトの愛称)が愛用していた品々が中心。中でも興味深かったのは、シシィがそのプロポーションを維持するために使用していたという運動器具、宮廷での生活になじめず、旅行に出ることが多かった彼女の旅行用品、そして彼女の命を奪った凶器だった。

 王宮から出てミヒャエル門側へ歩き、少し通りを歩いてみる。2度めのウイーンの街。ぶらぶら歩いているとなんだか自分が街と一体化して行くような気がして、なんとも言えない幸せな気分になってくる。ミュンヘンの街もそうだったのだが、最初は都会的で冷たく感じた街も、2度めに訪れると前回よりもやさしい表情に変わっているように思えてくるから不思議だ。

王宮の敷地内を走る馬車 新王宮
この部分は博物館になっています
ミヒャエル門のドーム型の天井 ミヒャエル門
カフェ「デーメル」の前から見たミヒャエル門 シュテファン寺院の南塔は工事中?


 今回のウイーン滞在の一番の目的はオペラやコンサートの鑑賞と、音楽家ゆかりの地を訪ねることなのだが、もうひとつの楽しみはカフェめぐり。初日のランチは王宮のすぐ近くにあるカフェ「グリーンシュタイドル」に入ってみた。壁の白と、カーテンや椅子のクッションの赤のコントラストが上品な店内だ。コート掛けにコートを掛け、空いている席に座ると、笑顔の素敵なウエイターがメニューを持ってきてくれた。ウイーンに来たらまずこれは食べたい!と思っていたフィアカーグーラシュと、アイリッシュコーヒーを注文し、待つことしばし。運ばれてきたアイリッシュコーヒーとフィアカーグーラシュはまさにウイーンの味、という気がした。

カフェ「グリーンシュタイドル」でランチ アイリッシュコーヒー(6.4EUR・約920円)
フィアカーグーラシュ
(10.3EUR・約1480円))


 食事の後は「世界一美しい図書館」と評される国立図書館へ。カウンターで5EUR(約720円)払って中に入ってびっくり。あまりにも豪華絢爛な内装は、これで本が並んでいなければ図書館とは思えないほどなのだ。思わず口をあんぐりと開けたまま天井から足元までを見渡してしまった。この図書館には220万冊の蔵書の他、写本や初期印刷の時代の書籍、作曲家直筆の楽譜なども展示されていた。

国立図書館
世界一美しい図書館と言われているのがよく
わかります…
見事な天井画
地球儀?? スペイン乗馬学校


 シュテファンプラッツ駅まで歩いて、Uバーン3号線に乗り、ウイーン・ミッテ駅に戻ってきた。せっかくここまで来たのでシティ・エア・ターミナルがどんな感じなのか見に行ってみることにした。多分次にウイーンに来た時にはここを利用することになるだろう。
 
 クーアサロンでのコンサートの時間が迫っていたので、晩ご飯は駅の売店で調達してきて、部屋で食べた。ちょっと虚しいけど、仕方ない…。

シティ・エア・ターミナルのチェックインカウン
ター
時間がないので駅構内のパン屋さんで買った
サンドイッチの晩ご飯


 ウイーン・ミッテ駅からUバーン4号線に乗って一駅のシュタットパークで降り、クーアサロンまで歩いて1分弱。どうやら時間差で上の階と下の階とで同じような内容のコンサートが開かれてらしい。私の持っているチケットは上の階のもので、なんと最前列の中央に近い席だった。演奏中の録音や撮影も可能だというカジュアルなコンサートだ。演奏された曲目はヨハン・シュトラウスの「南国のバラ」「エジプシャン・マーチ」「喜歌劇“こうもり”序曲」「美しく青きドナウ」、モーツァルトの「アイネ・クライネ・ナッハト・ムジーク」「歌劇“魔笛”からパパゲーノとパパゲーナの2重唱」などアンコールを含めて全15曲くらいだっただろうか? ぎっしりと並べられた椅子のため、ちょっと窮屈だったけど、歌あり、バレエありの楽しいコンサートだった。

クーアサロンで行われるコンサートのチケット クーアサロン
歌あり、バレエありの室内楽のコンサートです 酔っ払った演技をしながら歌っているソプラノ
歌手の動画です。画像をクリックするとスタート
します(1261KB)
バレエの動画です。画像をクリックするとス
タートします(1261KB)


 コンサートが終わり、Uバーンでウイーン・ミッテ駅に戻ってくると、駅構内にあるコンビニのようなお店がまだ営業していた。ちょっと小腹が減った感じだったので、ラードラー(ビールをレモネードで割ったもの)とつまみを買って帰った。ラードラーは口当たりがよくて飲みやすく、マイブームになりそうな予感…。

駅のスーパーで買ってきたラードラーとつまみ ビールをレモネードで割ったラードラー
口当たりがいい!


 今日は朝からいきなりウイーン少年合唱団の天使の歌声に圧倒され、充実した初日だった。これからのウイーンでの約1週間に、どれだけの感動を味わうことができるのか、ますます楽しみになってきた。明日は前回も行ったけれど、あまりの猛暑に全部回りきれなかったシェーンブルン宮殿にもう一度行ってこよう。




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