昨日からマッサージの揉み返しのような、風邪でふしぶしが痛むときのような、何とも言えない体の痛みと胃腸の不調を感じていた。寝る前に漢方薬を飲んでおいたのだが、朝起きても気分がすぐれない。今日は「ポテトヘッド・ビーチクラブ」のデイベッドを午前中と夕方の時間帯に予約してあり、夕食のレストランも予約済み。「ポテトヘッド」で海を眺めながらカクテルを飲んで、ビーチクラブ内のレストランで昼食をとった後、部屋でカクテルを飲みながらだらだら過ごし、再び「ポテトヘッド」に戻ってサンセットを拝もう、という予定だった。食欲はなかったが、とりあえず何かお腹に入れておこう、とレストランでアサイーボウルとエッグベネディクトとジュースを注文した。アサイーボウルはおいしいのだが、食べているうちに体が冷え切ってしまい、ものすごい寒気が襲ってきた。結局ほとんど食べられずに退散。

アサイーボウル おいしいんだけど…体が冷え切ってしまいました
ジュースもおいしいんだけど…

 体調がよくない上に、更に悪いことに雨が降ってきた。あっという間に土砂降りに。どうしようかさんざん迷ったが、とりあえず行ってみて、やっぱり体調が悪かったら部屋に戻ろう、と「ポテトヘッド・ビーチクラブ」へ向かった。10時のオープンを待っている間に雨は上がり、晴れ間が覗いてきた。なんだかテンションが上がってきた(笑)。

 この奇抜なデザインの建物は、使われなくなったアンティークの窓枠を集めて作られているのだそう。スロープを上っていくとバーカウンターがあり、アーチを描く建物の1階部分はオープンエアになっていて、ソファがずらりと並んでいる。先ほどの大雨の影響でデイベッドの準備に時間がかかっているとのことで、ウェイティングエリアに案内され、まずは最初の一杯。メニューにはそれぞれのカクテルの説明とともに、サーブされるグラス(器)のイラストが添えられている。そんなわけで、私が選んだのは大きなシェルを使ったカクテル。こぼれやすいので少々飲みにくいのが難点(笑)。

 しばらくすると、スタッフが「デイベッドの用意ができました」と呼びに来てくれた。そして案内されたのはビーチフロントのデイベッド! ビーチフロントのデイベッドは、通常10000円相当の消費をすることが条件となっているが、「カタママ」のゲストについてはミニマムチャージはなし。「何時まで使えますか?」と聞いてみると、「何時まででも、お好きなだけどうぞ」とのこと。よし、それなら今日はサンセットまでここを離れない!と決めた。心地よい潮風に吹かれ、音楽を聴きながら本を読んで過ごしているうち、先ほどの大雨が嘘のような青空が広がってきた。デイベッドのエリアにはスタッフが常駐しており、利用者以外のお客さんが立ち入ろうとすると「ここは専用エリアです」と声をかけてくれるので、席を離れる時にもスタッフにひと声かけていけば安心。「ポテトヘッド・ビーチクラブ」名物のインフィニティプールは、今日はイベントがあるらしく、特設ステージが組まれていて視界を遮ってしまっていたのが残念。プールと芝生のエリアの間にあるデイベッドは大盛況。こちらのミニマムチャージは5000円だそうだ。

 2杯めはスタッフが一押しだというカクテルを注文。爽やかでとても飲みやすい。本当は昼食もここでとるつもりだったのだが、やはり体調がすぐれず、食欲がない。私にしては珍しく、お酒ももうこれ以上飲みたくない感じ。そんなわけで、熱中症対策のためにもココナッツジュース。夕方までのんびりと本を読んだり、ボーッと海を眺めたりしながら過ごし、夕暮れの時間を迎えた。…が、水平線近くの雲が厚く、日没の瞬間は見られず、きれいな夕焼けも現れず、ちょっと残念。

このレインボーカラーの部分は なんとビーチサンダル! いよいよ「ポテトヘッド」に入場します
スロープを上がっていくと バーカウンター ずらりと並んだソファ席
デイベッドの準備ができるまでの間、1杯めのカクテルをいただきました デイベッドの準備ができました この通り、ビーチフロントの特等席!
青空が広がりました プールサイドの席は満席 インフィニティプール
2杯めはスタッフお薦めのカクテル やはり体調がすぐれず、食事もとれずにココナッツジュースで熱中症予防
ここでの支払いは合計Rp.397980(約3317円)
太陽が西に傾いてきました
雲が多くて残念

 予約しておいたレストランは、ジョグロ建築の建物でインドネシア各地の料理が楽しめるという「バンブー」。ホテルからは歩いてすぐ。それにしても、以前「ヴィラ・アイル」に何度か泊まっていた頃のプティトゥンゲッ通りは、田んぼが広がり、ところどころにお店やヴィラが点在する程度だったのに、ここ数年の間にものすごい勢いで開発が進み、かつての面影はないことに驚く。昼食を抜いたにもかかわらず、一向に食欲がない。
肉の気分ではなかったので、魚料理をオーダー。お料理は店名の通り、竹に包まれてサーブされる。スタッフが気を利かせて「写真を撮りますか?」と聞いてくれた。量は少ないのだが、本来食欲をそそるはずのスパイスの香りが鼻につき、どうしても食が進まない。口直しにシャーベットを注文し、早めにホテルに戻った。極めて不本意な1日。

ついに明日帰国なのだが、関東地方に台風が接近しているらしい。
果たして飛行機は無事、成田に着陸してくれるのか、一抹の不安を抱きながら就寝。

「バンブー」のエントランス 伝統的なジョグロ建築のレストランです
2階席に案内されました ビンタンで乾杯(Rp.45000・約375円)
コーラル・トラウト・フィレ(Rp.151000・約1259円)
ココナッツアイスクリーム(Rp.25000・約208円) カプチーノ(Rp.37000・約308円) ターンダウン時のスイーツ



BACK   NEXT