今日は移動日。「ロータス・プレミアム」のお迎えが来るのが11時15分で、その後120分間のマッサージなので、昼食をとる時間はない。なので、朝のヨガに参加してお腹を空かせて、しっかり朝ご飯を食べることにした。ヨガは屋上かプールサイドあたりでやるのかと思いきや、フロントの少し奥にある池のところでやるのだそうだ。参加者も10人近くいたので少々狭い。腱鞘炎になって以来ずっとヨガはできずにいたが、手首に負担をかけないものなら、と参加してみたところ、あまりやったことのないポーズが多く、手首に負担がかかるものもなかったので楽勝だった。

 ヨガですっきりした後は朝食。お腹の調子も戻ってきたのでナシゴレンとピサンゴレンを注文した。食後に食べたかったピサン・ゴレンが先に来てしまうあたりがやはりバリ。

天気が良かったので屋外のテーブルにしました
ピサンゴレンが先に来ちゃいました…
メインのナシゴレン このコーヒーカップ、欲しかったなぁ…

 チェックアウトを済ませ、スーツケースを積んでもらって「ロータス・プレミアム」に移動する。意外と道路が空いていて、1時間半もかからずに着いた。私の担当のスタッフがまだスタンバイできていなかったらしく、レセプションでしばらく待つことになった。ようやく準備ができて、個室に案内してもらった。今回も前回と同じ、スリミングマッサージをお願いした。強めのマッサージだということはわかってはいたが、かなり痛い。でも、この痛みを我慢してこそ効果がある!と信じてひたすら我慢。確かに終わった後は足のむくみもすっきり取れて、体が軽くなったように感じたのだが…。翌日以降、激しい揉み返しに苦しむことになる。

移転後初めての「ロータス・クラブ」
ウェルカムドリンク 個室でスリミングマッサージを
施術後のお茶

 マッサージを終えて、次のホテル、「カタママ」へ送ってもらう($35)。去年のバリ島旅行を計画している時にこのホテルも候補に挙げていたのだが、「星のや」で散財してしまったため、予算オーバーになってしまい、断念していたのだ。このホテルの何がいいかというと、ホテル全体のデザインが気に入ったのはもちろんだが、なんと各部屋にバーカウンターがあり、カクテルを作るためのスピリッツやシロップ、レモンやライム、そしてもちろん道具一式が揃っているという、酒飲みにとって天国のようなホテルなのだ! しかも、併設の「ポテトヘッドビーチクラブ」のデイベッドが優先的に利用できる特典付き! 

 ホテルに着くと、フロントはなく、いきなり部屋に通された。スタッフが持っていたアタのバッグの中にはタブレットが入っていて、リビングにゆったり座ってチェックインの手続きができるというなんとも近代的なシステム。ウェルカムドリンクの希望を聞かれたので、ウォッカベースのものを、とお願いすると、「後ほどスタッフが伺います」とのこと。さて、期待のお部屋は…広い!そしておしゃれ!! あまりにも素敵過ぎて、もう一歩も外に出たくなくなった。

次のホテルは「カタママ」 フロントはなく、いきなりバーがあります
バーの奥にはレストラン チェックインはお部屋で行います
予約したお部屋はルーフトップスイート
ダイニングエリア
このホテルの看板とも言える、バーカウンター カクテルのレシピ
カクテルを作るのに必要な用具も揃っています スナック類
氷もたっぷり! カクテルベース(有料)
シェイカー、シロップなど カクテルグラスも充実! お茶の種類も3種類
冷蔵庫の中にはココナッツミルクも入っています
ガラス張りの中庭 リビングエリア
おしゃれなデザインのテーブル
ウェルカムフルーツ スイーツ
ライティングデスク
ディレクトリ
ベッドルーム
ベッドルームの左側がバスルーム
大きなバスタブ バスソルトとキャンドル
バスルーム内にもソファがあります
シャワー
ベッドルームの右側はクローゼットとパウダールームとトイレがあります 大きなスーツケースが余裕で収納できます
サンダルとルームウエア 籠バッグと帽子
ダブルシンクのパウダールーム
ミネラルウォーターはボトル入り
アメニティは布製の袋に入っています それぞれの袋には中身を表す刺繍が施されています
刺繍の図柄とその説明 ドライヤーはアタボックス入り
奥には総ガラス張りのトイレ
お友達同士で泊まる時には配慮が必要ですね…
部屋に入ってすぐのところにもウォークインクローゼット
クローゼットの向かいにはシャワーとトイレもあります バルコニーのデイベッド
ダイニングテーブル このガラスの扉を開けるとルーフトップへ繋がる螺旋階段があります ルーフトップ
ダイニングテーブル デイベッド そしてジャグジーも!

 そこへスタッフがやってきてウェルカムカクテルを作ってくれた。本当に幸せ…♡

カメラを向けたらこの笑顔 モヒートを作ってくれました アルコールが苦手な人にはモクテルを作ってくれるそうです

 19時から予約していた、カクテル作りのワークショップへ。メニューの中から好きなカクテルを選んで、カクテルマスターの指導の下、自分で作ってみる。なんだかハマりそうだ。

バーで行われるカクテル作りのワークショップに参加します メニューの中から好きなものを選んで作ります
完成!
ワークショップは無料ですが、カクテル代の支払いが必要です(Rp.130000・約1083円)

 すっかりテンションが上がり、今日は食事もホテル内でとろうと決めた。それでもやっぱりビールは欲しいので、ホテルの前のコンビニで調達。ホテルに入ろうといたところで、突然、「バーン」という大きな音がし、ホテル内やビーチクラブから、人々が悲鳴を上げながら飛び出してきた。一瞬、テロかと思い、恐怖が走ったが、なにやら地面がゆらゆらと揺れているのを感じた。…地震? それなら、目の前に建設中の建物が倒壊したり、クレーンが落下する危険がある! 人の流れに逆らってホテル内に避難しようとすると、スタッフに止められた。
 「危険です。中に入らないでください。」
 …いや、違うだろう!! しかし、中に入ることはできないため、とりあえず揺れが収まるまで、上から物が落ちてくることがなさそうな場所を選んでバッグで頭部を守りながらしゃがんで待った。結構長い時間揺れていたように思う。しばらくして揺れは収まったが、ビーチクラブの入り口前が水浸しになっていることに気付いた。水道管の破裂?? だが、それ以上水があふれてくる様子はないし、電気もついている。どうやら断水や停電の心配はなさそうだ。周囲ではパニックになって泣き叫んでいる人、恐らく慌てて飛び出す際に転倒したらしく、腕や足から血を流している人などがいて、修羅場状態。

 震源がどこで、どのような状態なのか情報が欲しかったが、生憎スマホは部屋に置いてきてしまった。ホテルのスタッフが何か指示をしたり、誘導する気配もない。この後余震が起きる可能性もある。とにかく部屋へ戻ろう、と階段を探すが見つからない。エレベーターに乗るのはリスクが高いがやむを得ない。部屋に戻り、テレビをつけて字幕のインドネシア語をパソコンを使って意味を調べながら情報収集。震源はロンボク島で、海底ではないが、念のため津波に警戒してください、とのこと。

 …津波!! そうだ、ここは目の前が海だ。外を見ると、飛行機が離発着しているのが見えた。大丈夫なのか?? しばらく海の方を見ていたが、特に大きな変化はなさそうだ。日本でこの地震のニュースが流れているかわからなかったが、家族には無事であることを連絡しておいた。

 それにしても、ホテルのディレクトリにも「地震の際は外に飛び出さずに、頭を守り、姿勢を低くして揺れが収まるのを待ってください」「津波の危険がある場合には4階より上の階へ避難してください」などの記述があったが、徹底されていないんだな、と感じた。ホテルのスタッフから部屋に安否確認の電話が入りはしたが、とにかく自分の身は自分で守るしかない、と思うと不安だった。

 やがて、津波への警戒を解除した、というニュースが流れた。テレビでは、ロンボク島で暗闇の中で不安そうに身を寄せ合う人々の姿や、バリ島内でも壁などが壊れている様子が中継されている。その後も何度か余震があり、部屋から出たくなかったのでこのまま寝てしまおうか、とも思ったが、考えてみたら朝食の後は飲み物しか口にしていなかった。そうだ、私は空腹なんだ、とようやく気付き、ルームサービスをとることにした。

ルームサービスのソト・アヤム(Rp.106920・約891円) 自分で作ったアラックベースのカクテルと共にいただきます
ガラスのボウルに入っていておしゃれ

 やっとありついた夕食のソト・アヤム。そしてせっかくなのでアラックベースのカクテルを作ってみた。

 その後も余震が続き、不安で仕方なかった。夜中に何かあるといけないので、枕元にパスポートなどの貴重品と懐中電灯、ミネラルウォーターなどを入れたバッグを置いて就寝。




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